対象別ご案内
お子さまの保護者の方へ
「うちの子、もしかして…」と感じたとき、心理検査はその「もしかして」に科学的な言葉を与えてくれます。診断のためだけでなく、お子さまの特性を理解し、より良いサポートにつなげるために活用できます。
「授業中じっとしていられない、忘れ物が多い、と担任の先生から言われています。家でも宿題を始めるまでに時間がかかり、途中で別のことを始めてしまいます。叱っても改善せず、本人も困っているようです。」
WISC-Vの結果から、言語理解は高い一方でワーキングメモリと処理速度に弱さがあることがわかりました。聞いたことをすぐに忘れてしまいやすく、複数の指示を同時に処理するのが苦手な認知特性でした。CONNERS 3では不注意症状が顕著で、ADHDの特性が示唆されました。
検査結果をもとに担任の先生と共有し、口頭指示を短くする・板書をメモに残すなどの配慮を開始。「叱られる回数が減った」と本人が話すようになり、お母さまから「学校が嫌いじゃなくなった」とのご連絡をいただきました。
「漢字だけがどうしても覚えられず、読書もとても遅いです。算数や会話は普通なのに、国語のテストだけ極端に点数が低く、本人も『自分はバカなのかな』と言うようになってしまいました。」
全般的な知的能力は平均以上でしたが、STRAW-Rの結果から読み・書きの習得度が同学年と比較して大きく遅れていることが判明。発達性ディスレクシア(読み書き障害)の可能性が示唆されました。「勉強ができない」のではなく「脳の情報処理の特性」であることが客観的に示されました。
学校に検査結果を提出し、通級指導の利用を開始。タブレットでのノート取りが認められるようになりました。「私はバカじゃなかったんだ」と本人が話し、自己肯定感の回復につながりました。
「友達との関係がうまくいかず、学校でトラブルが続いています。冗談が通じない、相手の気持ちを読むのが苦手なようです。幼い頃から一人遊びが多く、こだわりも強い子でした。発達障害なのか気になっています。」
WISC-Vでは言語理解が高い一方で、知覚推理と社会的理解に弱さが見られました。PARS-TRの結果では幼児期からのASD特性が確認され、医師の診察と合わせてASD(自閉スペクトラム症)の診断につながりました。「なぜ人間関係がうまくいかないのか」の理由が本人にも伝わり、自己理解が深まりました。
診断後、スクールカウンセラーと連携し、本人向けのソーシャルスキルトレーニングを開始。「自分の特性がわかって楽になった」と話し、少しずつ友人関係も改善してきています。